この2年間

自分への認識が深くなってきました。

自己認識と言っても、実は大学に入って2年間になるわりには、何もできずにこのまま過ごしてきて、悔しくても仕方がないからただの言い訳だけです。

最初はそのようなつもりではありませんでした。そもそも一般的には、校門に入って、「自己認識」を念頭に入れて努力する新入生は決していないでしょう、目標として具体的ではありませんから。輝く大学生活に憧れて入試に臨んだ私は、充実かつ有意義な4年間を過ごすため、作文、料理、プログラミング、英語や新たな言語、様々な自分にとって学ぶべきことをリストアップして、やる気満々で大学に入りました。

ですが、この2年間、どれもただ入門したばかりで、マスターしたことは一つもありません。専攻ではないので知識のシステムを立てにくいだろうと、私はそう思って、専攻科の教科書を集めて一所懸命独学して、もっと多く時間をかかりましたが、結局何もできずに、経った時間とともに退化してしまうのです。

そして私はついに分かりました、「人間ってのは能力に限界がある」と。これは『ジョジョの奇妙な冒険』という有名なアニメの台詞です。あるキャラクターが力の限界を悟って、「おれは人間をやめるぞ」と叫んで、人間の体を捨てて、悪魔の力を身につけました。「強い力が欲しい」「もっとエネルギーが欲しい」「永遠に続く命が欲しい」、それは昔から人間たちの望みです。

せいかぎりあり、しかして知や涯りなし、涯りあるを以って涯りなきにしたがう、あやうのみ

荘子『養生主

荘子のような洒脱な人も、命の短さを慨嘆したことがあります。でも、私たちは人間をやめられません。何を成し遂げることには専念が不可欠です。この2年間、私は時間がまだあると思ったら後回し、期限デッドラインが迫ったら夜更かし、そういう風に過ぎしてきました。結局分かったのは、私には期限の迫った仕事の処理とか並列処理マルチスレッドとかの能力が全然ないことです。時間にもエネルギーにも限界があるのだから、専念してやることを一つ一つ完成すべきだと、今はそう思います。

先生にこういった課題作文を出されたが、その答えとして、この2年間、私は何もできずに、ただ自分への認識が深くなってきました、のです。

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